お知らせ!:映画『母しゃんの子守唄(仮題)』の制作ご案内!

  • 2010.06.22 Tuesday
  • 00:00
皆さんは、熊本県阿蘇市の出身で、
和光学園の園長・顧問を務められた教育家“丸木政臣”氏の
自伝的小説「母しゃんの子守唄」というお話しをご存じでしょうか?モグモグ

現在、その物語の舞台となる“阿蘇”をロケ地に、
小説映画化のプロジェクトが動き出し、
監督の“山田武”氏とプロデューサーの“山田恭子”氏が来館されました!車

この小説を映画にするというアイデア元は、
映画『
二十四の瞳』の監督で知られる故“木下恵介”監督と
丸木氏との交流の中で生み出されたものだったそうですが、
残念ながら、その夢は果たされることはありませんでした…。ノーノー

今回、乗り越えなければいけないハードルがいくつもある中、
映画化を実現するために、たくさんの方の応援を得て、
秋のクランクインを目指し、精力的に活動されています。グッド

阿蘇の大自然の中で繰り広げられる情緒豊かで、
感動的な物語が完成するのが楽しみですね!楽しい


URL映画制作のご案内公式HPはこちらから!back


お二人のご来館を記念してパチリ。
葉も私も熊本市出身ですが、山田ご夫妻も同郷。
熊本弁”で“映画”と“地元の話題”で盛り上がりました…。たらーっ

葉祥明推薦映画:『子供の情景』のご案内!

  • 2009.04.27 Monday
  • 23:00
-子供たちは、
大人がつくった
世界で生きている-


この印象的なコピーが目を引く、
映画「子供の情景」に葉祥明が推薦文を寄せました。鉛筆

(写真はチラシより)
この映画を観ながら、何故か僕は「星の王子さま」を思い浮べた。サン=テグジュペリは、星の王子さまを通じて、「大人って変だね!」って言ってますが、この映画の監督ハナ・マフマルバフは、「男って変だね!」と、主演の少女バクタイを通じて、つぶやくのです。

「戦争ごっこはきらい!」「処刑は嫌!」男の子たちは、成長したら戦う男になる。そのための戦争ごっこ。そして学校に行くことも、また別の闘いのため。女の子は、美しいもの、可愛いもの、わくわくする物語、そして自分自身をとても大切にするのです。何千年も続いた、男性原理による文明の終りをこの映画は告げている。

僕は男性の一人として、暴力によって破壊された大仏同様、大いに恥入っている。この映画は今世紀の最重要映画のひとつだ。
                            葉祥明さん(創作絵本作家)

この映画は若干19才のハナ・マフマルバフ監督が、
アフガニスタンのバーミヤンを舞台に、6才の少女の目を通して、
<世界>を創り出している大人の愚かさを寓話的に描き、
数々の映画賞を受賞しました。拍手拍手拍手

映画の公開を記念して、
「NO MORE WAR ! MORE BOOKS!〜映画よりも本を!〜」の
1クリックチャリティキャンペーンも行われています!グッド
是非、クリックしてくださいねグッド

そして、葉祥明の特性ポストカードが劇場で販売されていますので、
こちらも是非、お買い求めください!

各地で準備公開されますよ!楽しい

                  downdowndowndown
内容充実の映画オフィシャルサイトは、こちらをクリック!

2007年/イラン・フランス合作/81分
監督:ハナ・マフマルバフ
脚本:マルズィエ・メシュキニ
出演:ニクバクト・ノルーズ、アリジョメ

葉祥明美術館館長のおすすめ映画:『テラビシアにかける橋』

  • 2008.04.03 Thursday
  • 20:00
葉祥明美術館館長・堀内重見がお届けする
おすすめ映画シリーズ。 青い旗

今回ご紹介する映画は「テラビシアにかける橋」です。



2007年/アメリカ/95分
原題:Bridge to Terabithia
原作:キャサリン・パターソン「テラビシアにかける橋」(偕成社刊)

監督:ガボア・クスポ
脚本:フェフ・ストックウェル、デヴィッド・パターソン
出演:ジョシュ・ハッチャーソン、アナソフィア・ロブ
   
<STORY>
11才の男の子ジェスは、家では父親に頭ごなしに怒られ
姉たちからはのけ者扱い、しかも学校ではいじめられっ子。

でも、空想の世界にひたり、
架空の生き物をどんどん描いていく想像力は、ピカ一。

そんなジェスの隣家に、
活発で個性的な女の子レスリーが引っ越してきた。

同じクラスになった彼らはすぐに友達になり、
家裏の森の中に2人だけの国「テラビシア」を創り上げていく…

よつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバー


我が子が大人になっていく過程の中で、
その身に起こる事を、どのように子どもに諭していくのかは
どの親にとっても、大きな課題だと思います。

この物語は「国際アンデルセン賞」など
数々の賞を受賞してきたキャサリン・パターソンが、
実生活の中で自分の子どもに起こった出来事を
真正面から見つめることで生まれた物語です。

少しずつ「自覚」というものを感じ始める子どもにとって、
この社会に馴染むことは、簡単なことではありません。

自分が「自分」でいられなくなるような不安な気持と
未来への大きな希望が同時に感じられ、
心がいつも揺れ動いている、そんな状態でいます。

この物語では、「ファンタジー」という世界観を取り入れながらも、
ストーリー展開はあくまでも、現実の世界を軸に進んでいきます。

みなさんも子ども時代、当たり前のように友達や兄弟と一緒に、
いつも空想の世界の中で遊んでいたと思います。

そんな世界を思い出させてくれる映像美と細やかな描写は、
まさに映画ならでは!と思いました。

お子様にも安心してオススメできる映画です。
ぜひご一緒に観てくださいね!

葉祥明美術館館長のおすすめ映画:『ヒトラーの贋札』

  • 2008.03.26 Wednesday
  • 23:30
葉祥明美術館館長・堀内重見がお届けする
おすすめ映画シリーズ。 青い旗

今回ご紹介する映画は「ヒトラーの贋札」です。



2006年/ドイツ=オーストリア合作/96分
第80回アカデミー賞外国語映画賞 受賞作品
アドルフ・ブルガー著「ヒトラーの贋札 悪魔の工房」(朝日新聞社刊)

監督・脚本:ステファン・ルツォヴィッキー
音楽:マリウス ルーラント
出演:カール・マルコヴィクスアウグスト・ディール


<STORY>
第二次世界大戦末期、戦況不利に陥り始めていた
ナチス・ドイツは、イギリスの経済混乱を狙い
史上最大規模の贋札製造計画 <ベルンハルト作戦> を敢行する。

この作戦に駆り立されたのは、
ユダヤ人強制収容所に収監されていた囚人達。

中でも特殊技術を持つ者だけが密かに集められ、
完璧な贋札の大量生産を命じられた。

贋札を造らなければ死を意味し、
命令に従えばナチス・ドイツの延命となり、
家族や同胞への裏切り行為につながる。

果たして、彼らの “葛藤” がたどり着く先とは…

よつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバー


第二次世界大戦は、私たち日本人にとっても
忘れ去ることのできない歴史です。

誰にも止めることの出来なかった潮流が、
多くの市民の運命を左右していった悲しい出来事。

この映画にも、そんな時代背景に
翻弄されていく人々の姿が描かれています。


ユダヤ人であり、国際的な贋札造りのプロ、
サロモン・ソロヴィッチを軸に展開される物語は、
人間の “良心” と “呵責” のせめぎ合いを描いていました。

史実に基づき製作されたこの映画は、
まさに、人間の良心が作らせた作品である
言えるのかもしれません。

葉祥明も鑑賞したこの映画。
「時間があったら是非に!」とオススメしていましたよ。

葉祥明美術館館長のおすすめ映画:『その名にちなんで』

  • 2008.02.20 Wednesday
  • 23:00
葉祥明美術館館長の堀内重見がお届けする
おすすめ映画シリーズ 青い旗

今回ご紹介する映画は「その名にちなんで」です。


  『母は、父に僕という奇跡を与えた。
        父は、僕の名に奇跡を刻んだ。』

2006年/アメリカ/122分
監督:ミーラー・ナイール
脚本:スーニー・ターラープルワーラー
原作:ジュンパ・ラヒリ「その名にちなんで」
   (小川高義訳/新潮クレスト・ブック/新潮社)
出演:カル・ペン、タブー、イルファン・カーン
音楽:ニティン・ソーニー


<STORY>
1977年、学生アショケ・ガングリーは
インド・コルカタの両親の勧めでお見合いをするために、
アメリカ・ニューヨークの留学先から一時帰国する。

お見合い相手のアシマは歌が得意な美しい娘。
2人は出会ってから数週間後に挙式をあげ、
共にアメリカへと渡った。

やがて夫婦の間に男の子が生まれるが、
インドの習慣にしたがい、正式な名前が決まるまでは
父が名付けた愛称の「ゴーゴリ」として登録した。

やがて成人したゴーゴリは、「自由」を謳歌するアメリカの文化と
厳格で伝統を重んじるインドの文化の狭間で
ストレスを感じるようになり、両親と疎遠になっていく。

そんな中、父親のアショケがオハイオの大学へ
単身赴任することが決まった。

アショケは勤務地へ赴く前に
「ゴーゴリ」と名付けた本当の理由を話す。

父は言う「毎日が天の恵みだ」と…。

   よつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバー

この映画はピューリッツァー賞受賞作家ジュンパ・ラヒリの
同タイトル「その名にちなんで」を映画化した作品です。

ジュンパ・ラリヒはロンドン生まれのアメリカ育ちですが、
両親はインド人です。

作品中の息子・ゴーゴリと重なる人生と価値観を持ち、
物語に自身の体験が大きく反映されています。

監督のミーラー・ナーイルはインド生まれで
デリー大学を卒業後、ハーバード大学へと進学。
アメリカでキャリアを積みました。
作品中の父・アショケの人生と重なります。

そんな2人のインド人女性の持つパーソナルな体験が
この映画のとても大切な個性となって、
作品全体を優しく包み込みます。

父の名付けた「ゴーゴリ」という名前を
好きになれない息子でしたが、
名付けられた本当の理由を知ることで
父の大きな愛を感じ、自分の人生を歩き始めていきます。

その父は、自分に与えられた時間を「奇跡」と感じ、
愛する妻とのつつましい、温かな時間を大切にし、
穏やかに生きていきます。

一方には、結婚を機にアメリカという見知らぬ土地へ移り住み、
妻として、母として、与えられた役目を守りながらも
一人の女性として生きている母の姿もあります。

この映画は、観る人がどの登場人物に共感するかで
大きく見方が変わってくる、奥行きのある作品です。

自分自身の「ルーツ」とは?
「家族」とは?
「両親の愛」とは?

そして、自分自身を表す代名詞でもあり、
自分という存在とイコールである
「名前」に込められた両親の思いとは?

「家族」というものが見えなくなったとき、
「両親の愛」が何であったかを知りたいとき、
あなた自身にそっとその秘密を教えてくれる
オススメの作品です ニコニコ

葉祥明美術館館長のおすすめ映画:『マリア』

  • 2008.02.14 Thursday
  • 23:00
葉祥明美術館館長の堀内重見がお届けする
おすすめ映画シリーズ 青い旗

今回ご紹介する映画は「マリア」です。



『すべての始まりがここにある。
 今まで語られることのなかった
 イエス・キリスト誕生までの
 母マリアと夫ヨセフの物語。』

2006年/アメリカ/100分
監督:キャサリン・ダードウィック
脚本:マイク・リッチ
出演:ケイシャ・キャッスル=ヒューズ
   オスカー・アイザック
音楽:マイケル・ダナ

<STORY>
ヨセフと婚約中に関わらず
赤ちゃんを身ごもってしまうマリアは、
村の人々から白い目で見られ、両親だけでなく
ヨセフ自身にも深い苦悩を抱えてしまう。

しかし、「神の子を宿した」と言う
マリアを信じることで、夫婦としての絆を深め、
全身全霊でマリアと我が子を守ることを誓う。

そんな中、「救い主」を抹殺しようと
やっきになって画策するヘロデ王の出した政策のため、
ナザレの町からヨセフの故郷ベツレヘムへと
200キロの旅をすることになった2人。
それは、若い夫婦の過酷な旅の始まりでもあった。

よつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバー

かつてメル・ギブソン監督が描いた映画「パッション」では、
磔にされるイエスが、一人の人間として
描かれていことに一つの特徴がありましたが、
今回の映画も、マリアとヨセフという
一組の夫婦の物語として表現されていました。

意外だったのは、マリアをメインに添えつつも
ヨセフの人としての高い意識が丁寧に描かれていたことです。

最初は思わぬ形で妻の妊娠があり、
ヨセフの心は当然ながら激しく揺れ動きますが、
彼の責任感と妻への深い愛が、それらを乗り越え、
妻を信じ、「神の子」を「我が子」として受け入れていきます。

マリアを演じているのは「クジラの島の少女」で
史上最年少でアカデミー賞主演女優賞に
ノミネートされたケイシャ・キャッスル=ヒューズ。
彼女の控えめな佇まいと力強い瞳は、
母親へと変化していく聖母マリアを見事に演じています。

そしてこの映画の立役者、夫ヨセフを演じた
オスカー・アイザックは、マリアを献身的に支え、
情け深く、強い意志を持つ人物を演じるに
ふさわしい魅力がありました。

この映画は、「キリスト教」を
学校などで深く習わない日本の私たちにとっては
いわゆる宗教映画になるのかもしれません。

しかし、互いに慈しみ、気遣い、支え合い
どんな苦境の前にも折れない強い絆を築き上げた
一組の夫婦の愛の物語として観ていただきたい作品です。 ニコニコ

葉祥明美術館館長のおすすめ映画:『パンズラビリンス』

  • 2008.01.26 Saturday
  • 23:00
葉祥明美術館館長の堀内重見がお届けする
おすすめ映画シリーズ 青い旗

今回ご紹介する作品は「パンズ・ラビリンス」です。


2007年(第79回)アカデミー賞3部門受賞作品
(撮影賞・美術賞・メイクアップ賞)

2006年/スペイン・メキシコ/119分
監督・脚本/ギレルモ・デル・トロ
プロデューサー:ギレルモ・デル・トロ/アルフォンソ・キュアロン
出演:セルジ・ロペス/イバナ・バケロ/ダグ・ジョーンズ
音楽:ハビエル・ナバレテ

<STORY>
1944年、スペイン。激しい内戦が終結した後も、
フランコ将軍に反発するとゲリラの闘いは繰り広げられ、
人々の生活は困窮していた。

そんな中、おとぎ話が大好きな女の子オフェリアは
母と共にフランコ軍のビダル大尉が待つ山奥の村へ向かう。

母がビダル大尉と再婚し、彼の子どもを身ごもったからだった。

しかしオフェリアは、ゲリラ撃退のために手段を選ばない
厳しい義父を好きになれず、むしろ彼に対し嫌悪を感じていた。

そんなオフェリアの前に、ナナフシの姿をした妖精が現れ
森の中のラビリンスへ誘う。

そこで待っていたのはパン<牧神>だった。

パンはオフェリアに語りかける。
「あなたこそは、はるか昔から地下にある、ウソや苦痛のない “魔法の国” のお姫様。
 3つの試練に打ち勝てば、あなたは両親の待つ “魔法の国” へと戻ることができる。」

必死に3つの試練を乗り越えようとするオフェリアを待っていたのは…

            よつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバーよつばのクローバー

この映画はファンタジーに分類される物語ですが、
夢見心地なキラキラした世界は、ほとんど描かれていません。

スペイン内戦というファシズムの台頭した時代に
物語を設定する事で、幻想の世界に出てくる〈怪物〉よりも
情け容赦ない非道な人間の方が、間違いなく〈悪魔〉である、思えます。

疑念と不安と恐れに支配された人間の行為のいかに恐ろしいことか!

この映画は、そんな世界から、愛する母と生まれてくる赤ちゃんを
必死に守ろうとする、愛の物語です。

ファンタジーという表現方法を巧みに取り入れ、
物語の本質を観る者の心に託す本作は、
「秀逸」と言っても言い過ぎではないでしょう。

ここ数年で数々のファンタジー映画が生まれてきましたが、
これほど現実と幻想の対比をリアルに描き出した作品は
ほとんどなかったと思います。

どのカテゴリーにも当てはまらない
〈パンズ・ラビリンス〉というオリジナリティ溢れる
異色ファンタジーの世界を是非、感じてみてください!

館長点数 :☆☆☆☆☆(5点満点中5点)
おすすめ度:☆☆☆☆☆(5点満点中5点)

葉祥明美術館館長のおすすめ映画:『I AM LEGEND』

  • 2007.12.29 Saturday
  • 23:00
葉祥明美術館館長の堀内重見がお届けする
おすすめ映画シリーズ 青い旗

前回の掲載は5月14日でしたので
半年以上も間が空いてしまいました… たらーっ
もちろん映画は見続けていたのですが、
葉祥明美術館としてお知らせする事柄が多く、機会を逃していました。


さて、本日ご紹介する映画は今話題の超大作
I AM LEGEND」です グッド



2007年/アメリカ映画/110分
監督/フランシス・ローレンス
脚本/マーク・プロトスビッチ、アキバ・ゴールズマン
出演/ウィル・スミス
音楽/ジェイムズ・ニュートン・ハワード

〈STORY〉
西暦2012年、ニューヨーク・マンハッタン。
3年前に地球全土に蔓延した「あるもの」が原因で
60億人いた人類は、ロバート・ネビルをのぞいて誰一人いなくなってしまった。

その間、店員やお客の代わりに並べたマネキンに"話し"かけ、
"買い物"をし、DVDをアルファベット順に"借り"てただ観るような日々。

毎日無線で呼びかける言葉は虚しく響き渡り、
誰もいないたった一人の生活が、彼を「孤独」へと追い立てる。
しかし、有能な科学者だった彼は人類滅亡の原因探求と
その解決策を研究し続けることで、見えない希望へとただ一人歩んで行く。

そして、その歩みは誰も予想しない「 LEGEND」へと向かっていく…


この映画はアメリカのSF作家、リチャード・マシスン
1954年に発表した同名のSF小説がベースになっています。

今回の映画化で3度目という名作で、
人間存在の意味を探る深いテーマが魅力のひとつです。

例えば私達は、無人島に流されたとしても
「いつかは帰って来て、また幸せな日々を送る」という
希望を持ち続けることができます。
しかし今回のシチュエーションではその希望が見えません。

しかも、そうなってしまった原因もわからない。
そんな希望も未来もない人生を生きる苦悩と
孤独であることの悲しみを、主演のウィル・スミスが見事に演じ、
人と人とのつながりの大切さを観る者に考えさせます。

そして、この映画の終盤で叫ばれる "Do you believe God ? " というセリフ…
この言葉に、この映画の重要なエッセンスが集約されているように思いました ニコニコ


今回の映画は「ビックリ」「ドキドキ」の連続です 冷や汗
ぜひ映画館の大音量で、椅子から飛び上がってみてください イヒヒ
ほんとに、ビックリしますよ〜 びっくり

館長点数 :☆☆☆☆☆(5点満点中5点)
おすすめ度:☆☆☆☆ (5点満点中4点)

葉祥明美術館館長のおすすめ映画:『サン・ジャックへの道』

  • 2007.05.14 Monday
  • 23:00
葉祥明美術館館長・堀内重見による、おすすめ映画シリーズ。青い旗
本日ご紹介する作品は『サン・ジャックへの道』です。



2005年/フランス映画/108分/
監督・脚本/コリーヌ・セロー
出演/アルチュス・パンゲル、ミュリエル・ロバン、ジャン=ピエール・ダルッサン
音楽/ユーグ・ル・バール、マドレーヌ・ベッソン、ユーベル・ペルザ

STORY/
ある日、「母死す」の電報を受け取った兄姉弟の3人兄弟。自分の生活で、アタマがいっぱいの3人は、会えばケンカ。心優しい母はそんな子供たちを心配し、多額の遺産相続の条件に「3人揃って、巡礼の道を歩く事」と遺言に記す。
遺産目当てに、フランスからスペインまでの1500キロにも及ぶ遥かなる路を歩くことに決めた彼らは、ガイドの道案内で他の旅人と寝食を共にする2ヶ月の旅へ。しかし、3人兄弟の抱える個人的な悩みや苦しみと共に、他の旅人も、また少しずつ目に見えない事情を背負っていた…



サン・ジャックへの道(le chemin de Saint Jacques)」。フランスのル・ピュイ=アン=ヴレ(Le Puy-en-Velay)からスペインの聖都サン・ジャック(サンティアゴ・デ・コンポステーラ)への巡礼の道。途中、フランスの美しい大地を歩き、ピレネー山脈を超えて、スペインまでの約1500Kmを歩きます。
日本ではご存知のように四国八十八カ所巡礼が知られていますが、フランスでは年間約8万人がバカンスなどを利用して聖都を目指して歩いているそうです。

この映画では、巡礼に行く発想などまったくない3兄弟を、その旅に向わせるという設定になっています。その流れは唐突ともいえますが、それが逆説的に、ただ歩く事の「意味」を観る者に感じさせてくれる展開になっていきます。3兄弟以外の登場人物たちも一見、何も問題がなさそうですが、やはり何らかの「荷物」を背負っています。まるで人生の「問題」を抱えているのは、あなた一人ではないのだよ、と言ってくれているようです。

監督のコリーヌ・セローは独特の視点で社会を観察し『赤ちゃんに乾杯!』『女はみんな生きている』などの作品を通して私たちの世界をひも解いて来ました。今回の映画も、普段見落としがちな「もの」があるんじゃない?背負い過ぎていない?と語りかけてくるようです。

映画館を出た時に「四国に行くかな…」とつぶやいたのは私だけでしょうか。ニコニコ

おすすめ度:☆☆☆☆☆(5点満点中3.5点)
      
*兄弟ケンカのせいで、聞き慣れないフランス語が「機関銃」のように
 乱れ飛びます。観ていてそれを乗り越えられるか、どうかがポイントです。ニョロ




ちなみに、パンフレットのブックカバーを取って広げると、物語の舞台となる
巡礼の道の「地図」になっていました。オシャレです!おてんき

葉祥明美術館館長のおすすめ映画:『サンシャイン2057』

  • 2007.05.07 Monday
  • 23:00
葉祥明美術館館長・堀内重見による、おすすめ映画シリーズ。見る
本日ご紹介する作品は『サンシャイン2057』です。



2007年/アメリカ映画/108分/
監督/ダニー・ボイル
出演/キリアン・マーフィクリス・エヴァンスミシェル・ヨークリフ・カーティス
   真田広之ローズ・バーン
音楽/ティム・フレイザー

STORY/西暦2057年。太陽の熱が届かなくなってしまった地球では、寒波が襲い、人類は滅亡の危機に瀕していた。そんな中、8人のクルーを乗せた宇宙船イカロス2号は、太陽の活動を活性化させるために、マンハッタン級の核弾頭を太陽に投下するミッションに向かう。
そして、水星に近づいたとき、彼らは予想もしなかった事態に陥る事に…。
生きて再び地球に戻る事が絶望的になっていくなか、クルーたちは懸命に生き抜き、人類に光を灯そうとする。


久しぶりの大型SF映画。晴れ
冒頭から太陽のまぶしさと熱さを感じさせる、リアルな映像と重低音に圧倒されました。
監督のダニー・ボイルは『トレインスポッティング』『28日後…』で世界に名を知られるようになった鬼才。『ザ・ビーチ』ではレオナルド・ディカプリオを主演に迎えて、少年から青年へと変わって行く一人の人間の姿を見事に描きました。

今回の作品では、そのセンスとメッセージ性がいかんなく発揮され、『2001年宇宙の旅』『惑星ソラリス』のような哲学的な問いと、『アルマゲドン』や『エイリアン』を彷彿とさせる展開が、観ている者をどんどんと作中に引き込み、物事の本質をあらゆる角度から問いかける手法が見事でした。

「生命の源」はよく「海」や「水」、あるいは「地球」が例えられますが、実は太陽がなくてはそれも成立しません。そして太陽が1秒間に放出するエネルギーは、現在の我々人類が消費する全エネルギーの37万年分にあたるほど途方もない存在です。
その太陽に近づく行為はまるで、ギリシャ神話の「イカロスの翼」のようです。
監督はこの映画を「太陽に近づくことは、神に近づこと。そこにこのSF映画の醍醐味がある。」と表現しています。

この映画を観て、改めて人類の叡智を大きく超える存在がやはり「ある」のではないか、
そして愛する者を思う気持ちの強さと、人として譲れない境界線が実は曖昧なのではないか?
この大宇宙における人間の存在はちっぽけではあるが、だからこそ、希有な存在なのではないか?そんなことを考えさせられました。

SF映画ですから、常識的なことにとらわれず、この映画のメッセージを受け取り、感じてもらうことが大切かもしれません。

ちなみに、イカロス2号の船長役で出演されていた真田広之さんですが、孤独でどこか影のある雰囲気が魅力的でした。

館長点数 :☆☆☆☆☆(5点満点中5点)
おすすめ度:☆☆☆☆(5点満点中4点)

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