葉祥明ヒストリー:『オレンヂ色のコマ〈新装版〉』1989年

  • 2007.02.16 Friday
  • 23:30
いまとなっては懐かしい…葉祥明の過去の作品、仕事を
ご紹介するコーナー、葉祥明ヒストリーシリーズ。地球

本日は、1989年サンリオ発行の『オレンヂ色のコマ〈新装版〉』
(絵:葉祥明、詩:サトウハチローさん)をご紹介します。



この本は、詩人であり、童謡作詞家、作家であった故・サトウハチローさんの遺稿から
歌手・作詞作曲家の小椋佳さんが編纂。
その詩の世界観を、葉祥明が丁寧に描き出しました。

詩集によせて 葉祥明

サトウハチロー氏の生まれ育った時代・風俗は、孫ほども年の隔った私にとって
まさに遠い日のことで、絵を描くにあたって、そのギャップをどうするか
ということで、ずいぶん頭を悩ませました。

しかし、いつまでも変わらぬみずみずしい心を保ちつづけた人であるということ、
氏も小椋氏も、そして私もかつて一度は少年だったということ、
この点にしがみつくことで私はやっと、人と時代のちがいをつきぬけて、
感性を同じくすることができたように思います。

私は氏の優しい言葉に導かれ、初夏の数日の間、時間と空間を超えて旅立ち、
野山を駆けめぐり、星夜をながめ、夕闇せまる路地をさまよい、
おふくろさんの後ろ姿を柱のかげからそっと見つめ、
ものうげな雨音に耳をすませ、そして気がついたとき、
この本ができあがっていたのでした。





「オレンヂ色のコマ」

木のコマをつくり エンピツで色をつけた
色エンピツは 赤と黄色と青
青がきらいだったから いつも赤と黄色を使った
コマをまわすと ボクのコマは オレンヂ色にまわった
夕日に照らされて オレンヂ色のコマは まわりながら
その日にさよならをした さよならをした

珍しく奥付にも絵がかいてあります。鉛筆




見る 今回、調べてみたところ、1977年に発行された初版『オレンヂ色のコマ』は、
 下のような表紙だったそうです。



メルヘン時代の作品もまた、故郷のようなあたたかさがありますよね ポッ
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