新刊のご紹介:『笑う門には福島来る』

  • 2011.08.06 Saturday
  • 00:00
今回ご紹介する本は
笑う門には福島来る』です。読書

この本は“銀嶺食品工業”代表取締役社長“大橋雄二”さんの
3.11東日本大震災直後から配信を始めた“大橋雄二通信”をベースに、
著者の“渥美京子”さんが著しました。

「福島における大震災と何よりも原発の事故の緊迫感に対し、
 人々がどう考え、どう行動したのか、その事実を歴史に刻み、
 放射能のある生活とどのように向き合っていくのか、その未来を見据えたい」として、
ドキュメンタリーを交え、緊急に“”としてまとめらたものです。地球

主人公となる“大橋雄二“さん(55才)は、
先天性の“血友病”という病いを抱え左足を失いつつも、家業であったパン屋さんを継ぎ、
日本の風土に合った日本人のためのパン“地パン”を開発するなどアイデアと熱い行動力で
お客様のニーズに応えてこられました。ひらめき

現在ではセブン・イレブンのお食事宅配サービス“セブン・ミール”で取扱があるなど、
福島県の代表的なパン屋さんとして全国に知られるようになっています。
ちなみに“鎌倉限定地パン”もあります!びっくり

そして、私がこの本を読んでいた中で、
特に銀嶺食品に今春入社したばかりの“関香織”さんの文章がとても心に響きました。
小学二年生の娘さんを持つ関さんが綴った思いを皆さんに紹介したいと思います。
全文掲載は長くなってしまいますので、抜粋したものを掲載致します。鉛筆

福島の“”を知るための歴史的な一冊。

URL笑う門には福島来る』のお買い求めはこちらから!back


私たち福島県民の生活は、あの震災の日から一変しました。
そんな福島も、最近になって少しずつ落ち着きを取り戻しています。
しかし、落ち着いてきたのは、食料やガソリン、ライフラインの復旧であり、
原発問題は少しも解決していないのです。

そもそも原子力発電がいったいどんなものなのか、まったく無知だったように思います。
今もなお、放射能が漏れ続けている現実を考えると毎日が不安で、
夢であればどれほどありがたいかと考える日々です。

食べものについても、制限される日々。
福島で採れる、わらび、タラの芽、たけのこや畑でとれる野菜たち…
常に注意が必要のようです。

お金があるなら、私だってこの地を逃げ出しているかもしれません。
だけれど、生活があるのです。
この地で生まれ、育ったのです。

何もない田舎だけれど、それでも自然に恵まれ、
水がきれいな、お米と果物がおいしい、故郷なのです。
そんな故郷を、切り捨てることができるでしょうか?
私には、できません。

でも、子どもたちのことを考えると、複雑な思いです…。
今は、何をどうしたら良いのか、堂々巡りです。

福島市は今でも放射線量が高い。
これからも、放射能はしばらくとどまり続けるでしょう。
国会で議論するのはいいけれど、福島にいる当事者の声に、
もっと耳を傾けてほしいのです。

本当に、助けてほしい。
子どもたちに、明るくて、健康な未来を。

日本全体が、果たして今、何を一番大切にしなければいけないのか、
問われているのではないでしょうか?

放射能の汚染は予防することも、避けることもできず、話し合いで解決できるものもない。
汚染された場所にいる、というだけで、「大丈夫なんだろうか」と思われる「差別」。
福島県に住んでいる、というだけで、ずっとそんなふうに思われ続けるんだろうか…。

未来の私へ、そして娘へ。
毎日、健康で楽しく生活していますか?
もう、放射能の汚染の「差別」は、ないですか?
福島には、きれいな水と空と、大地はもどってきましたか?
原発の事故が起こる前は、福島ってね、とっても素敵なところだったんだよ。
                                  (関香織)

【書 名】笑う門には福島来る
【 文 】渥美 京子
【表紙絵】葉祥明
【価 格】1,575円(税込)
【頁 数】219ページ
【サイズ】四六判(19.9×13.5×2cm
【出版社】燦葉出版社(2011/8/2)
【各 章】第一章:3.11 東京×福島
     第二章:障がい者との共生
     第三章:苦悩する福島
     第四章:風評被害と実害の狭間で
     第五章:笑う門には福島来る
コメント
離れていると、実感がないのですがご苦労なのでしょう。
いつもながら、東北の方の強さには頭が下がります。
  • toshi
  • 2011/08/06 8:15 AM
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