掲載されました!:『西日本新聞』2013年10月23日(水)-やなせたかしさんをしのぶ-その2/2

  • 2013.11.20 Wednesday
  • 00:00
2013年10月13日に「やなせたかし」さんが亡くなられ、
葉祥明へそのことに関してのコメントや執筆依頼がいくつかありました。鉛筆

今日は昨日に引き続き、“西日本新聞社”の文化面に掲載された文章をご紹介します。見る

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              〜やなせたかしさんをしのぶ〜
           『出会う全てを 両手広げて受け入れた』

そういう生き方は、基本的には性格から来たと思うけれど、やなせさんが、常々言っていた「僕は、マンガ家としては、とてもデビューが遅かったんだ!」という気持ちが、その遅れを取り戻すためにがむしゃらに活動する、生き方にも反映していたのではないかな。自分の大切な人生の時を、戦争とサラリーマン生活に奪われた、という痛恨の思いは深いと思う。

そしてもうひとつ「僕は絵が下手だから…」ともよく言っていた。あれ程、有名な人がそんな事を言っても、人は冗談か、と思うかもしれない。やなせさんは、とても知的な方で、古今東西の絵画のことをかなり研究していたし、詳しかった文学に関してもだ。

やなせさんは、天才的な画家や詩人と、その生き方に、憧れと尊敬の念を抱いていたと思う。だから、彼らの作品と、人生を多くの若い人たちに語り続け、そして自分自身も、九十四才になるまで、画業に精進し続けた。

そして、自分をよく知っていたからこそ、ひと握りの芸術の天才よりも、無名の、しかし、絵や詩や童話が好きな、ごく普通の人々をこよなく愛した。アンパンマンが、庶民の味方だったように。

大芸術家でなくても、天才でなくてもいいんだよ。こんな僕でも、こんなに自己表現できるんだよ。歌も踊りも、その他色々な仕事も、チャンスがあって、やる気があれば、何だって、やれるんだ、やっていいんだ。自分も人も楽しませることができる生き方、そんないい人になろうよ!と、人生を賭けて教えてくれたんだと思う。

僕の卒業した高校の入り口に掲げられていた言葉「役に立つ、善人たれ」を、そのまま生きたやなせたかしさんに心からの感謝を捧げたい。 (了)
コメント
1つのことを続けるのは凄いことです。「役に立つ、善人たれ」いい言葉ですね。ちなみに葉さんの母校の入学案内の表紙絵は葉さんの絵でした。
  • toshi
  • 2013/11/20 10:54 PM
toshiさんの書いて下さった学校案内のパンフは下記からご覧下さい!
http://blog.yohshomei-netshop.com/?day=20130828
  • 葉祥明美術館館長・堀内重見
  • 2013/11/21 9:11 AM
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