掲載されました!:<埼玉の福祉広報誌『S・A・I』>2012年1月版-その4

  • 2012.01.28 Saturday
  • 00:00
社会福祉法人「埼玉県社会福祉協議会」が発行している
雑誌『S・A・I』の記事続報です!読書

今日の分で全文掲載をしたことになりますので“最終回”となります。
それでは、早速ご覧下さい!見る

これまでの雑誌『S・A・I』のブログ記事はこちらから!

問:考えて、作り出したものではないということですか。

葉:そう。僕を通ってきたものなんですね。
  モーツァルトなんかもそう。
  音楽は、彼を通って出てきたものなんです。

  もちろん芸術作品の中には脳を使って作られたものもあります。
  でもすごいのは、人間の脳を介在しないで生まれてきたもので、
  それこそ本当の芸術なんじゃないかなと、“神が宿った”作品だと思います。

  ただそれにはやはり技術が必要で、当然それまでに詩を読んだり、
  読んだりといった蓄積は必要です。
  詩集を読むのも好きだったんだけど、
  詩は20歳過ぎくらいからずっと書いてきましたね。

  というのは詩のフィルター、色彩のフィルターといった、
  フィルターを通ってこそ人間が理解できる芸術になるわけで、
  だから芸術家はそういう境地で日々生きているわけです。

問:作品には社会派のテーマを扱ったものもたくさんありますが、
  それらは元々ご自身の中にあったものなんでしょうか。

葉:人間て真っ白なものとして生まれて人生経験をして性格が形成されるって
  皆さん思われていると思うんですが、
  僕はもう生まれた時点で出来上がっていると思っているんです。
  僕は生まれ変わりってものを信じていて、だからそいういうベースがあって、
  今の人生で見聞きし、考えることでより引き出されたり深くなると考えているんです。

  そしてまた僕は戦後生まれというのが大きいと思っています。
  当時の平和とか戦争に対する時代の空気、嫌悪感とかが意識の中にあって、
  そして僕は絵本作家となり、それが課題となったんですね。

  だからそれぞれの人が課題を持って生まれて変わってきていると思っています。

問:では、地球環境などに対する問題意識というのは。

葉:子ども時代からSFっていうのが好きで、
  僕は地球上で生きているので、
  地球や人類や動物たちの危機をマジで考えるわけですよ。
  そして、いろんな問題が僕の中で宇宙的なスケールで反応しちゃうんですね。

  僕の中にそうした意識がいっぱいあって、
  ミクロからマクロまでシナプスがあちらこちらに張り巡らされていて、
  何かあった時にそれが関係づけられて出てくるんです。
  だからテーマはきっかけに過ぎないんです。

問:最後にお伺いしたいのですが、葉祥明さんにとって「心豊かに生きる」とは、
  どういうことでしょう。

葉:毎日いろんなことを考える。
  見るもの聞くものを面白がったり、感動したり。
  小学生1、2年生ぐらいの子どものような感性ですね。

  それがあれば生き生きとした豊かなものになるでしょうね、毎日が。
  そうはいかないっていうのも分かりますが、
  お金とかものではなく豊かさはすごく身近にあるんです。

問:でも年を重ねると、新しことをやろうという気持ちになるのはなかなか…。

葉:だから60歳すぎたら還暦すればいいんです。
  子どもに戻ればいい。
  子どもの時代の自分に戻れば世界がキラキラと再び輝き始める。
  
  僕の絵を見てそんな子どもの頃のことを思い出してくれればいいですね。

掲載されました!:<埼玉の福祉広報誌『S・A・I』>2012年1月版-その3

  • 2012.01.27 Friday
  • 00:00
社会福祉法人「埼玉県社会福祉協議会」が発行している
雑誌『S・A・I』の記事続報です!読書

昨日からの続きとなります。
それでは、早速ご覧下さい!見る

これまでの雑誌『S・A・I』のブログ記事はこちらから!


問:その気持ちによっても違って見えます。

葉:その絵や音楽が、気持ちを引き出すってことですね。
  それが芸術の力でしょうね。
  だから責任重大ですよ、芸術は。

  自分が作り出したものが世の中にどう受け取られるか。
  そして、気に入ってくれた作品は、もうその人のものなんですね。
  ノスタルジー、懐かしいという気持ちを感じるとか、
  一人ひとりがその作品を自分の世界と思ってくれていいんです。

問:それぞれ捉え方が違っていいということなんですね。

葉:絵本の世界がいいねとみんながいうのはそこなんですね。
  赤ちゃんにもお母さんにも、若い人もお年寄りも、
  それぞれが温かさや懐かしさを感じて心がほっとする、
  絵本には普遍性があるんです。

問:絵の特徴である、この温かくて優しいパステル調の絵は
  どのように生まれてきたんですか?

葉:僕は昭和21年の戦後生まれ。
  その当時日本はグレーの印象だったんですね。
  そんな僕が小学校高学年の時、ディズニーの映画を観たんです。

  その時の「このきれいな色は何だろう」という色に対する感受性が
  僕の意識下にあって、きれいな明るい色を作るってことを追及していったんです。
  それがきっかけですね。

問:最初からパステルカラーというのを使われていたんですね。

葉:パステルカラーって印象派から出てきたんです。
  絵画の中であの色の使い方はほかにはないからね。
  モネたち印象派の人たちが光を求めて、
  波長の高いパステルカラーっていう明るさを増す色を追及していったんです。
  そんな印象派の人たちが出した成果、
  それを僕なりに追及するという気持ちがあるんですね。

  そしてパステルカラーって女性や子どもたちは好きですよね。
  赤ちゃんがお母さんの胎内にいたときの世界は別次元の光の世界、
  パステルカラーの世界なんです。
  だからそういう色のものに包まれていると気持ちいいんでしょうね。

  僕の絵はパステルの色を使って描いているから、
  男の人にはあまり受けないんだけど、
  女性に好まれるんですね。

問:絵のほかにも詩や文章を書かれていますが、
  人々の心に響く言葉はどのように生み出されているのでしょうか?

葉:僕は詩と左脳でこねくり回して作っているんじゃないんです。
  僕の場合、ある“気配”が詩人(僕)のところにふっと波のように降りてきて、
  それが言葉に転換されて書かれたものなんです。

  そして、多くの人が分かりやすい表現を生み出すフィルターが
  僕の中にあるようなんですね。
  だから受け取る皆さんが一人ひとり好きなように
  味わっていただければいいと思っています。

掲載されました!:<埼玉の福祉広報誌『S・A・I』>2012年1月版-その2

  • 2012.01.26 Thursday
  • 00:00
社会福祉法人「埼玉県社会福祉協議会」が発行している
雑誌『S・A・I』の記事続報です!読書

何回かに分けてご紹介していきます。
それでは、早速ご覧下さい!見る

これまでの雑誌『S・A・I』のブログ記事はこちらから!


問:葉祥明美術館は
  “訪れた人が我が家のようにくつろいで、安らぎのひと時をすごしてもらいたい”
  というコンセプトで造られているそうですね。

葉:ここはミュージアムハウスということで、
  訪れた皆さんに絵本の中に入ってもらうように造ってあります。
  橋を渡るとヨーロッパの小さな公園をイメージした庭があり、
  古い洋館に入っていきます。

  ここは画家で絵本作家で詩人のお父さんと、お母さん、10歳の女の子リラちゃんと
  5歳の男の子クロードくんという、イギリス人のファミリーが住んでいるんですね。

問:美術館自体が物語の世界観を持っているんですね。

葉:いわゆる美術館だと外光を抑えた広い空間に絵がかかっていますが、
  ここはソファーがあって本も置いてあって、
  子どもたちの部屋があって、くつろいだひと時を過ごしてもらいたいと思っています。
  それから、庭のベンチに腰かけて木々の変化も楽しんでもらいたいですね。

問:故郷・阿蘇にも美術館があって、
  ここ鎌倉の美術館は今年で丸20年になられたということですが、
  これらの美術館は先生にとってどんな場所なんでしょう。

葉:とても重要な場所ですね。
  全国各地にいい景色のところがいっぱいあるんですが、
  生活の中で見ているとあまり感動しないで通り過ぎてしまうんです。
  でもこれが絵になったり、詩になったり、小説の舞台になったりすると
  意識が変わってくる。

  だから僕はいい景色のところに行って絵や詩を書いて、
  みんなに見てもらいたいという気持ちがあったんですよ。
  日本中の景色のいいところに美術館を造るのが僕の夢だったんだけどね…(笑)

問:美しい景色を絵にしたいという思いがあるんですね。

葉:ただ景色を見ていいなというのと、
  画家の目を通して絵にしたものを見るのとは違うんですよ。
  例えばモネの描いたスイレンを見て、その後に現実の花を見ると、
  見方が深くなるでしょ。
  芸術の持っている力でしょうね。

  僕は風景画を描くことが多いですけど、
  芸術っていうのはそのものの本質を引き出すんですね。
  深さが違う。だから見ている人が感動するんですね。

掲載されました!:<埼玉の福祉広報誌『S・A・I』>2012年1月版-その1

  • 2012.01.24 Tuesday
  • 00:00
2011年10月13日”のブログでご紹介した取材の様子から、
実際の記事へとなりましたのでご報告します!鉛筆

冊子は社会福祉法人「埼玉県社会福祉協議会」が発行している
雑誌『S・A・I』です。読書

埼玉県社会福祉協議会さんが設立されて今年は60年となられます。
その記念すべき最初の特集インタビューに葉祥明を取り上げて下さいました!おはな

記事の内容は順次、ご紹介して行きます!見る


特集インタビュー『心豊かに生きる〜葉祥明さんの世界を尋ねて

calendar

S M T W T F S
    123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
<< October 2020 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

  • 原画展<笠岡市小野竹喬美術館>:葉祥明原画展開催のお知らせ!
    toshi (10/27)
  • いちご新聞'20年9月号・『心にAroma(アロマ)』no.59のご紹介です!_2/2
    toshi (10/25)
  • いちご新聞'20年9月号・『心にAroma(アロマ)』no.59のご紹介です!_1/2
    toshi (10/21)
  • フェアのお知らせ:2020年<新宿伊勢丹>にて!_新作原画!
    toshi (10/18)
  • フェアのお知らせ:2020年<新宿伊勢丹>にて!_展示の様子!
    toshi (10/17)
  • 講演会のお知らせ:「LIFEいのち」特別野外上映会&スペシャルトーク&ヒーリングコンサート
    toshi (10/14)
  • 原画展<伊達市梁川美術館>:『葉祥明原画展〜メルヘン・絵本・詩〜』_オープニング!
    toshi (10/13)
  • 原画展<伊達市梁川美術館>:『葉祥明原画展〜メルヘン・絵本・詩〜』_葉祥明内覧!
    toshi (10/10)
  • 原画展<伊達市梁川美術館>:『葉祥明原画展〜メルヘン・絵本・詩〜』_設営が始まりました!
    toshi (10/08)
  • 原画展<伊達市梁川美術館>:『葉祥明原画展〜メルヘン・絵本・詩〜』_招待券プレゼント!
    toshi (10/06)

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM